2017年09月11日

男尊女子

酒井順子さんの最新エッセイ「男尊女子」は
言わずもがな「男尊女卑」をもじった造語をタイトルとしている。
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タイトルだけを見て私が想像した「男尊女子」の意味は「男尊女卑」同様
「男性を重くみて、女性を軽んじること。また、そのような考え方や風習」
を指し、「女卑」では流石にこの時代にそぐわないから
「女子(オンナコドモ・とるにたりない意や、足手まといになる意で引き合いに出されることが多い)」
として顕しているのかと思ったら、然に非ず。

『男尊女子』とは「男を立てる」「男を支える」ことを是とする女性たちを指す。

私は筆者が「マーガレット酒井」として雑誌「Olieve」で連載しているときから
彼女の文章のファンである。
1966年生まれの彼女と1968年生まれの私は生きる時代が一緒でもあることから
彼女が伝える「男尊女子」の事例は全て「あるあるある〜」の連続で非常に面白かった。

特に「無知のフリ」の段で、紫式部も世を“上手く”渡るためには
「漢字など“一”も書けません」風に装う必要があり、実践していたことが書いてあり
ビックリしました
しかし、清少納言は「私は、漢詩のこ〜んな難しいのも知ってるけど〜」って感じで
無邪気に知識をひけらかし、また、それを支持する男性層もいることを
「苦々しい」・・・と思わず愚痴ってしまった日記が1000年以上経っても読み継がれ
自国のジェンダーを論ずるときに引き合いに出されているとは紫式部も感慨深いだろうと思う。

で、この本は自分の中の「男尊女子」度を知る、自己理解にとてもよく作用します。
負け犬の時も「未婚、子ナシ、30代以上の女性」の当事者であった筆者が自虐的に
これを書いたところが肝であったのに、爆発的なヒットにより、当事者でない者が
他者を「負け犬」と揶揄し、日本のあちこちでハラスメントが呼び起こされ
傷ついた人がいることをこの本で筆者も忸怩たる思いとして書いていました。

「男尊女子」も当事者が使うからこそ真の意味がある。
自虐的意味を含むので、活字としては書かないけれど見えなくともその最後には(笑)がついている。
と酒井さんもおっしゃっています。

だからこそ、自分以外の人からあなたって「男尊女子」要素高いよね?的に言われたら、「はぁ?だから何だっていうのかしら?!」という反応になること請け合いです。
相手には「男尊女子(笑)」要素高いよね?と伝わるからです。
「負け犬(笑)」同様「Youメッセージ」で他者に向けて話題にするもんじゃない。
取り扱い注意言語なのです。

自分の中の「男尊女子」要素を理解し、自分の中の「男尊女子」とはに向き合うのは楽しいと思います。
他者と論じるなら自分の要素と社会の中の「男尊女子現象」を語りあうのなら「アリ」だと思います。

酒井さんは週刊現代のインタビューで
「封建時代から何百年もの間、日本には『女は基本、奴隷』という感覚があったわけで現代になっても“男が先で女は後”という癖が抜けない女性が多い。人によって濃淡はありますが、男尊女子のエキスが1滴も身体に入って少ない人はいないのではないかと思います。」と語っています。

 「潜在的に身体に染み付いた“男尊女卑”の感覚を自覚するところから始まるのかもしれません」というくだりにもとても賛成。女性活躍推進のカギの一つは、自己理解にあるし、自分の目指したいGOALに行くために自分の中の「男尊女子」とどのように向き合うかは大事です。

ちなみに、大分薄いですが(笑)私も男尊女子部分は「あるなあ〜。」と自覚出来て楽しかったです。
興味がある人はご一読を・・・


posted by Yukiko at 12:08| ☆男性脳・女性脳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月06日

人生100年時代のライフプラン3.0

母が先日87歳になりました。
多少足がおぼつかない部分はありますが、いたって健康。
頭はしっかりしてますし、一人で外出し、行きたいところに行って
仲間と趣味を楽しんだり、買いたいものを買うことも普通です。
人に世話をされるどころか、まだ人の世話ができる状態。

今度、政府は人づくり革命の有識者会議のメンバーに
リンダ・グラットン氏を起用しましたが、
長生きな特別な人だけが100歳以上生きる時代から
多くの人が人生100年時代をとうとう迎えるにあたり、
ライフプランも時代と共に設計変更を余儀なくされているというわけで
千葉商科大学教授・日本FP協会専務理事の伊藤宏一先生「ライフプラン3.0」という名前で提唱されています。

このライフプラン3.0のポイント(私なりの解釈)は

40歳や50歳の転職は当たり前。
 ※フルではないにしても多くの人が75歳くらいまで年金ではなく労働収入を得るようになる。
・結婚したら外の仕事も家庭の仕事も【共働き】子育ても【共育て】が当たり前。
 ※シングルインカムは個人が複線的キャリアを描く上でもリスクに捉われ発想が限定される
・多くのチャネルを持てるコミュニケーション能力はリソース。
 ※友人関係、地域コミュニティ、趣味のつながりなどを継続して持つ力は100歳まで生きる上で欠かせない。

これを見ると、私の母はライフプラン1.0(大きな会社に入り、そこでずっと働いていれば給料はずっと増え続け「夫が稼ぎ、妻が専業主婦」が当たり前の時代)の時代でありながら、さながら2.0を飛び越え、3.0を実践してるなあとしみじみ思います。

に関して言えば
大連で生まれ、戦後日本に帰ってすぐは一年働いてから高校に行き、
大学で資格を取り、企業では50歳で転職もし、70歳まで働き
薬局でその後2〜3年フルではたらいてました。

に関しても
父もある意味、時代先取り男でしたから、仕事≦家庭の価値観を持ち
定時で速攻帰ることは当たり前だったので、それを意識したわけでもなく共働き&共育ては実践。

については
小学校時代から大学時代まで学生時代の友人、趣味つながりの友人
ご近所さんに至るまでネットワークは広いので確かにイキイキしている。。。

類友なので、母の周りは市井の人でそういう女性が多い。
Facebookでつぶやいたら、インタビューにして本にすべきとお友達に勧められ
そうか、小説仕立てにしても面白いのかもしれない・・・などと妄想しております。

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posted by Yukiko at 17:57| ☆ひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする